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いつかのあの坂を登って下っていく

  • 執筆者の写真: Motoki
    Motoki
  • 2019年2月21日
  • 読了時間: 1分

狭い住宅街の路地をゆっくりと歩いていく。

緩やかな登り坂を上がって行くと、坂の傾斜が一気に増していく。

公園には梅や桜の木々が生い茂っていて、のんびりと人々がくつろいでいる。

険しい急坂とその隣に広がる穏やかな光景との強弱の差が激しい。

まるで人生の裏と表を表現しているようで、面白い。


オレの感情を揺さぶる出来事が頭から離れず、何か答えを絞り出そうとしているタイミングで、無性にこの場所に戻ってきたくなる。

電動車椅子で行くには決して楽な道ではないが、激動の今を生きていることを生々しく感じることができる。まだ何とか歩けた時にも、力を振りしぼって登った道。一人で外出できるようになって、電動車椅子で爆走した記憶もある。その思い出が絡み合って、昔の自分と今の自分が対話をしているような不思議な感覚。


坂を登りきると束の間の休息を、歴史ある大倉山記念館の’前で満喫する。

昔から何も変わることのない時間が流れていて、余計な雑念が消えて落ち着く。


そして自由を求めて、社会に飛び立っていった大倉山駅のホームに向かって下っていく。

坂が平坦な道に変わり、また現実の世界と向かい合う日常が始まっていく!

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講演活動を積極的にお引き受けしています。少数派である電動車椅子に乗り、呼吸器をつけながら激しい電動車椅子サッカーというスポーツの監督をしながら様々な活動に取り組んでいる私の体験を聞いていただき、既成概念を取っ払い、視野を広げるきっかけにして頂けたら嬉しく思います。一人でも多くの方に!

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