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何かを捨てて、何かを拾う

  • 執筆者の写真: Motoki
    Motoki
  • 2019年1月8日
  • 読了時間: 2分

これはサッカー?フットサル?


でもよく見てみると電動車椅子に乗っている人達がプレーしているね。


自力で車椅子を動かせない重度の障害を持つ選手が、ジョイスティックというゲームセンターで使うようなコントローラーを操作して、普通にサッカーしているね。しかも男女混合で年齢もバラバラ。


そう、昔はオレもこの電動車椅子サッカーの選手だった。もうずっとプレーしていないせいかその感覚をほとんど覚えていない。


でもあの瞬間の事は今でも鮮明に映像として覚えている。


2009年の日本電動車椅子サッカー選手権大会初戦。


選手兼任の監督だったオレ。


試合の流れを変えるために、ゴールキーパーとして後半に途中出場した。読み通り流れが変わり、先制得点が生まれた。


ベンチに監督としていた時は、自分たちの流れになったらすぐベンチに引き下がるつもりだった。でもその時はなぜかその選択をしなかった。


その後、オレの判断ミスで相手に同点弾を許してしまった。選手交代でベンチに戻ったが、一度失った流れは簡単には変わらない。試合終了間際に決勝点を奪われ1対2で初戦敗退。


敵が放ったロングシュートが、目の前をすり抜けていった瞬間がフラッシュバックする。


この試合の結果を受けて、現役選手を引退して監督一本に徹することを決意した。


何かを実現させるために、何かを諦めないといけない。


一番大事にすべき事を見極める力がないと、全てを失う残酷な現実。


選手を完全に辞めて、初めて監督という役割を理解できた。簡単なことではないが、選手を続けたいという欲望を捨て、監督として生きる道を選んだ。


あの時、監督として、選手として2つの致命的なミスを犯した。その経験があったからこそ今のオレがいる。


痛みが強ければ強いほど、人は強くなれる。だからこそ、どんな痛みも余す事なく味わいたい。そんな変人がたくさん存在する世界の方が面白い!



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講演活動を積極的にお引き受けしています。少数派である電動車椅子に乗り、呼吸器をつけながら激しい電動車椅子サッカーというスポーツの監督をしながら様々な活動に取り組んでいる私の体験を聞いていただき、既成概念を取っ払い、視野を広げるきっかけにして頂けたら嬉しく思います。一人でも多くの方に!

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