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24年越しの卒業

  • 執筆者の写真: Motoki
    Motoki
  • 2022年5月31日
  • 読了時間: 2分

2022年5月26日


24年越しに母校である横浜市立東高等学校を卒業した


いつか母校で胸を張って講演会をやりたいと思っていた

ついにそれが実現に至った


27年前の1995年4月に高校に入学した


中学校から車椅子での生活が始まり、自我を見失い殻に閉じこもっていた自分

あと一歩の勇気が持てず自身の想いを吐き出せず、ただただ悶々としていた


中高と友達はいたが、魂が抜け落ちた空っぽの自分がそこにいた


1997年に電動車椅子サッカーに出会い、止まっていた時間が動き出した

1998年3月に高校を卒業した時には、すでに前を見据えて自分らしく歩き始めた


自分らしさとは一つの目標に向かって、コツコツと積み上げる努力を惜しまず、貪欲にチャレンジする反骨精神を持ち合わせている自分のこと


高校は卒業したが、学位を得るという行為が終わったに過ぎない

何か釈然としない中途半端な卒業


そんな自分がアメリカ留学や壮絶な経験を経て、母校に帰って来た

1年生を対象とした講演会で自身の経験談と信念を、無我夢中で伝えた


後半の質疑応答ではたくさんの質問をしてくれた


ある一人の生徒が私に聞いてきた

「障害がある人生とそうではない人生のどちらかを選べるとしたら、どちらを選択しますか?」


その問いに対して、「培ってきた今の感性を持てないのであれば、同じ人生を選択します。命懸けで山を登る冒険家のように、いつも生きている実感が欲しいから、より厳しい状況を結局は求めてしまうからです。」


決して強がっているわけではなく、今の境遇でなければ出会えなかったたくさんの素晴らしい出会いに恵まれてきた


その人たちを知らずにいる人生は考えられない


今回の生涯忘れられない講演会を通じて、精神的に本当の意味で24年経ってやっと卒業できた気がした


高校での生活を全面的にサポートしてくれた母に、誰よりも先にその想いを伝えたくなった


あの日の自分がいるから、今の自分がいる


よく耳にする、人生に無駄なことは何もない、という言葉

素直にそう思えたそんな1日だった

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講演活動を積極的にお引き受けしています。少数派である電動車椅子に乗り、呼吸器をつけながら激しい電動車椅子サッカーというスポーツの監督をしながら様々な活動に取り組んでいる私の体験を聞いていただき、既成概念を取っ払い、視野を広げるきっかけにして頂けたら嬉しく思います。一人でも多くの方に!

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