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執筆者の写真Motoki

怒れ、吠えろ、そして動け!

障害があってもなくても生き方の根本は何も変わらないということがわかり、自分の中の考えが大きく変化しました。」



学生が書いてくれた感想文の一文から思うことは、人は他人との見た目の違いにいかに捉われて、生きているかということ

障害は個性と言う人もいるが、この言葉を聞くと嫌気がさす



筋ジストロフィーという全身の筋力が徐々に低下する難病があり、大きな電動車椅子に乗っていること

24時間365日、人工呼吸器を使わないと生きられないこと

口から食べられないから、お腹に管をつないで胃ろうで栄養を注入していること


このどれをとっても全て生々しい現実ではあるが、こんなものは個性でもなんでもない

ただの身体的条件に過ぎない


オレの話を聞いてくれた学生たちが感想文でこう表現した

「身体的条件が個性なのではなく、今までその人が積み上げてきた人生史こそが個性なのだ。」


「その障害を受けとめて、そのあと何をするかによって出てくるものが個性。」


オレはその身体的条件がありながら、どう生きるか、その生き方の違いこそが個性であると伝えてきた


それぞれの言葉で表現すると多様な言い方に変わる

改めて言葉の持つパワーの奥深さを感じずにはいられない


その人間の中身を深く知れば、それまでの固定観念は一瞬で吹き飛ぶ

その瞬間に出くわすことができるのが、語る側に与えられる最大の財産とオレは考える


昔のオレでは他人に対して、自信を持って話すことは不可能だった

ウジウジしていて自分自身が何がしたいのかわからない

未来においてどう生きていくかという視点なんてあるわけもない


そんな自分が自力で動ける電動車椅子に乗り、自分の意思で行きたい所に行く

電動車椅子でプレー出来るサッカーに出会い、生きる意味が明確になる

しかしなかなか思うように事は進まない

その矢先に起きたことにより、閉塞した日本の社会に怒り狂ったオレは、日本を捨てアメリカ留学を決意して実行する


他人とは違う可能性に出会い、一心不乱に我が道を全力疾走してきた

様々な経験を通して強くなり、見える世界が180度変わった

多様な角度から物事を見て、感じることにより感性が研ぎ澄まされていく

気持ちが変わると行動が変わっていく


今思えば鬱屈とした溜まりに溜まった煮え切らない自分自身への怒りと、前例のないことに対して臆病な日本社会に対する怒り

その全てが原動力になり、エネルギーを全身に纏って、今日まで生きてきた

マイナスであればあるほど、プラスに転じた時の可能性は無限だと確信している

その力の源は、オレと出会い、大きな影響を与えてくれたあなたの存在が全て

・・・・ワクワクと高揚する気持ちが全身を巡る

生身のオレと対峙して、全身全霊で放つ言葉を体感してほしい


人工呼吸器のボウボウとする音が響き渡る


未知なる世界がリアルに変わるインパクト・・・・

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