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執筆者の写真Motoki

障がい者スポーツの模範

更新日:2021年6月28日


②ブラインドサッカーと他の障がい者サッカーの違いとは


●ブラインドサッカーにみる

 未来を見据えた様々な工夫


ビジョンを明確に打ち出し、実行しているブラインドサッカーは群を抜いて、障がい者スポーツの模範となるような成熟した競技である。社会的貢献度も高く、他の障がい者サッカー団体とは一線を画す。


共通のビジョンに向かって一致団結して、未来を見据えて着実に日々前進している様に感じる。


ブラインドサッカービジョン ブラインドサッカーを通じて視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現すること


ブラインドサッカーミッション ブラインドサッカーに携わるものが障がいの有無にかかわらず、生きがいを持って生きることに寄与すること


ビジョンを掲げることはできていても、実際に行動を起こせるかどうかは別問題である。競技を普及させるために積極的に体験会や研修を実施している。そこでは目が見えないということがどういう感覚なのかワークショップで体験ができたり、積極的にいろんな工夫を試みている。


●競技の魅力を下支えする

 広い視野で捉えた戦略と戦術とは


企業向けに、組織力向上のための体験型研修プログラムがあり、多様性適応力の向上や、組織コミュニケーションの改善など、ブラインドサッカーの競技の特徴がそのまま応用できる。競技を通じて社内のコミュニケーション、チームビルディング、ダイバーシティ理解にも貢献している。


このように外に視野を向けて競技の社会貢献に力を入れて、継続的に実績を出して活動できている競技は稀である。


その他にも資金調達とマーケティングを担当する事業戦略部があり、サポートする企業獲得の努力を惜しまず実行している。一つ一つの戦略の中に意味があり、明確に未来を見据えて今やるべきことを効果的に実行できている。そこから他の競技が学ぶべきことが数多くある。


もちろんパラリンピックの種目に選ばれていることも大きいが、それに見合う活動が明確な目的意識を持って継続されていることが、ブラインドサッカーの最大の魅力である。


その魅力があるからこそ競技をサポートする人、サッカーを応援する人を着実に増やしている。選手のモチベーションも上がり、それに比例して競技力も高まっていく。これこそが本来のスポーツの醍醐味であると考える。


(次回 「③Yokohama Crackersの取り組み」)

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