• Motoki

見えない敵との一戦



③Yokohama Crackersの取り組み

2020年のコロナウィルスの到来により、私たちの生活は一変した。当然ながら3月以降は電動車椅子サッカーの活動は自粛した。活動を再開するためには政府や自治体が打ち出しているガイドラインでは、重度な障害者が活動する上では不十分だと考えた。


そこでクラブ独自の感染症に対するガイドラインを作成することにした。未知なるウィルスに対して、最適なガイドラインを作成することは容易ではない。感染症対策委員会を立ち上げて、意見交換をしながらクラブ独自のガイドラインを作り上げた。


7月から月1~3回の頻度で、人数制限を一つの時間帯に最大4~5名に設定して、2グループに分かれて練習を実施した。しかしながら急激な感染拡大により、12月から2021年3月末まで再び活動を自粛せざるを得なかった。


今まで何も特別な感情を抱くことなく、毎年練習や大会に参加することが当たり前になっていた。それがどれだけ尊いものだったのか、思い知らされた。もちろんたくさんの人の支えがあって活動しているので、そのことへの感謝の気持ちは常に持っていたが、どこかで慣れてしまっている自分もいたのだと思う。


そして、未だに練習を自粛している選手がいることも忘れてはいけない。今まで以上に一回一回の練習の重みと、サポートして頂いている方々の存在の大きさを痛感した2020年だった。



そんな厳しい状況の中、みんなで知恵を出し合いながら、少ないながらも練習を実施できたことは大きな成果である。それ以外ではSkypeやzoom等のコミュニケーションツールを活用して、クラブ内外でのオンラインミーティングを数多く実施した。例年通り練習や大会が実施されていたら、ここまで十分に時間を取れていなかった。そういう意味では例年以上に人と人の繋がりが深まった2020年だった。コロナ禍での唯一のポジティブな要素だと言える。


2021年も引き続きコロナウィルスとの戦いが続いている。練習は再開したものの現状は厳しい。日本選手権の予定は夏以降に組まれているが、開催できるかは不透明である。こんな苦しい状況でも選手が前を向いてサッカーと向き合えるように、クラブの代表そしてチームの監督としてモチベーターにならないといけない。世界中の電動車椅子サッカーファミリーと一致団結して、見えない敵との一戦をものにしたい。


(次回 「④未来に向かう上で求められる視点」)

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